「須菩提(しゅぼだい)」
 
サンスクリット語でスブーティ(Subhuuti)。 解空第一。また無諍第一、被供養第一とも称される。   彼の身辺や出身には諸説あるが、一般的にはコーサラ国の舎衛城(シュラバスティー)の長者、 須達多長者の弟である須摩那(シュマナ、鳩留と漢訳)の子で商人といわれる。 幼名また別名は舜若多(シュニャータ、空生と漢訳)というが、 彼が誕生した時に家中の倉庫や箱、器皿などが悉く虚無となったからであるという。 須菩提は、叔父の須達多長者による祇園精舎が完成して奉献する記念の日に、 釈迦の説法を聞き出家した。 須菩提はもとは粗暴で短気な性格だったともいわれるが、後に外道から非難や中傷、 迫害を受けても決して言い争うことなく円満柔和を心がけたといわれ、 このため弟子中で無諍第一といわれ、また多くの人々から尊敬せられ限りなく供養を 受けたので被供養第一ともいわれている。

 

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